シイタケ栽培をしていて困ったことが起きました。

それが・・・

キノコバエ
たぶんトンボキノコバエ


キノコバエついて
千葉県、千葉市、陸の孤島でシイタケ栽培をしています。


2003年 10月下旬 冷蔵庫内に保存してあった椎茸から小さな幼虫が大発生しているという報告を同班の職員より受ける。(体長は5mm程度頭部は黒、体は白)
             調査を開始。

      11月    無数の穴が空いた椎茸がいくつもあり、中から沢山の幼虫を発見。
             (収穫した物の半数を超える)
             (ほだ場全体が汚染されていることを確認)
             (生椎茸の販売を見合わせる。)

      11月下旬 実験的に浸水、室内発生を試みる。発生した椎茸にキノコバエの発生は確認できず。
             (ほだ木の皮を剥ぐと中にキノコバエの幼虫を確認することができたが、椎茸からの発生はなかった。)
  

      12月初旬 千葉県林業研究センター 特用林産研究室 上席研究員 岩澤勝巳さん(URL)に来ていただき助言を受ける。

             大量発生、繁殖の拡大を防ぐ対策として、林内で発生するシイタケ(芽切たモノすべて)はすべて廃棄。

      1月〜3月少量だが発生は確認できる。      

冬場はキノコバエの発生は減少するが、春先より多くの発生を確認。


      6月現在  シイタケは発生しなくなっているが、キノコバエは数匹確認している。また、他種(種類は不明)のキノコを食害しているのも確認できた。



体にシマがある


体長約5mm、頭部の黒いウジ虫

 

飼育カゴにて飼育中の物が繭を形成

原木シイタケの自然発生の子実体(自然子)にキノコバエ幼虫による食害が発生。
膜切れ前から傘と柄の付け根付近から侵食、食害し、柄が毛羽立つ。
被害率ほだ場のほぼ全域にわたる。
千葉県内では数カ所で発生が確認されている。

学名 Exechia だと推測
和名 不明(シイタケトンボキノコバエ?)

 
 
  

このように傘と柄の付け根から侵食し始める。
  

柄が毛羽立つ。
黒く見える点は幼虫の頭。

 

 

 
 

食害が進んだ物は傘の中がコルク化する。

この椎茸からでできた幼虫は90匹を超える。

食害が進んだ物は傘の中がコルク化し多数の幼虫の存在を確認できる。
不思議なことに、次々と自ら幼虫がはい出てくる。
薄暗いところで観察すると、すべての個体が光に向かって進むことが確認できた。 好光性である。
はい出てきたモノは干からびて死んでしまう。


   
   
   


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